美容や健康にも良く、昔から「医者いらず」と言われているほど多くの効能があるアロエ。ときには傷口に塗ったりと多くの効果が期待されますが、実は便秘にも効果があることをご存知でしょうか?
アロエが便秘にも効果を発揮すると分かってからは、アロエの便秘茶も販売されるようになってきていますが、副作用もあるため長期間の飲用は控えた方が良いでしょう。
今回はそんなアロエの効果と副作用を一つずつ見ていきましょう。
便秘への効果と成分
「アロイン」が下剤と同様の効果を発揮する
アロインとはアロエ特有の成分で、アントラキノン系の下剤としても使われることがあります。下剤と同じ成分ですので即効性が高く、飲んでから最短8時間くらいで効果があらわれます。
この成分では便秘の根本的な解決とはなりませんが、便秘が酷い場合の緊急策として服用すると良いでしょう。
「セルロース」「キシロース」には水溶性食物繊維と似た作用がある
アロエの果肉には「セルロース」や「キシロース」等の多糖類が豊富に含まれています。多糖類には水溶性食物繊維と似た作用があり腸内での便の水分量を調節してくれるため、便の流れをスムーズにします。
また、多糖類は善玉菌の「エサ」となり働きをサポートしてくれるため、腸内環境を整え便秘改善に効果を発揮します。
カリウムや亜鉛
アロエにはカリウムや亜鉛等のミネラルも豊富に含まれています。これらのミネラルも便秘改善への効果が期待されています。
アロエの副作用
アロエの成分「アロイン」には副作用もある
センナに含まれる「センノシド」やアロエの「アロイン」などはアントラキノン系の刺激系下剤として良く利用されています。この下剤成分を長期間摂取すると大腸メラノーシスを発現することがあるため注意が必要です。
大腸メラノーシスとは大腸が長期間下剤によって刺激を受け続けることで、表面がこのように黒色に変色してしまいます。
大腸メラノーシスになるほど下剤成分を摂取し続けてしまうと、最終的に弛緩性便秘となり、大腸が刺激に反応しなくなる恐れがあります。ダイエットや老化などで弛緩性便秘になってしまうことが多い印象ですが、便秘薬の乱用でもなるということも覚えておきましょう。
また、「アロイン」などのアントラキノン系物質の副作用はこれ以外にもいくつかありますので、下記にまとめてみました。
アントラキノン系副作用一覧
- 腹痛
- 下痢
- 悪心
- 嘔吐
- 腹鳴り
- 赤色尿
妊娠中の摂取は控えるか医師に相談を
アロエには子宮を収縮させる作用があるため、「切迫早産」や「切迫流産」のリスクが高まります。ですので基本的には妊娠中のアロエは摂取しない方が良いでしょう。
また、アロエには子宮を充血させる働きがあり、月経過多となる可能性もあるため生理中のアロエの摂取は控えた方が良いでしょう。
まとめ
アロエの便秘茶は下剤成分が含まれているため、一時的な便秘改善策としてはかなりの効果を発揮しますが、長期間の摂取は控えておきたいところです。
今回紹介した副作用があることをちゃんと知ったうえで適切にアロエを摂取することでアロエ本来の効果を実感できるでしょう。
また、下記のページでは「アロエ」「センナ」「キャンドルブッシュ」「ダイオウ」などの下剤成分が入っていない、妊娠中でも安心して飲める便秘茶について徹底的に調べていますので、良かったらご覧ください。